第47章 ピックアップ御礼作品【月夜に抱かれて】/三成
「ん……擽ったいよ……」
「擽ったい……ですか?」
愛香様の耳の下に唇を這わせていると、腕の中でもぞもぞと動き始めてしまいました。
頬を緩め笑みを浮かべる愛香様。
でも、本当に擽ったいだけでしょうか?
「では……ここは?」
うなじに唇を這わせて様子を伺うと
「そこも……なんだか、むずむずする……っ」
「では……こうしたら?」
「ひゃん……!」
少しだけ吸い付いてみると体をピクッと跳ね上がらせてますね。
「ん……だめ……」
弱々しい声で反論するという事は、駄目ではないようです。
その証拠に蜜壷に触れてみると蜜が溢れているようですね。
愛香様の愛らしい反応に私の心も体も疼いてしまい止まらなくなりそうです。
もっと愛香様の愛らしい表情が見たい、愛らしく啼くあなたの声が聴きたい
止めどなく溢れでる感情に逆らう事なく、今宵は光り輝く月の下───
あなたを愛する事にしましょう
「それにしても……」
「な……なに?……んっ……」
「(ここも弱いんですね)
愛香様はまるで月のような方ですね」
「月……?」
「はい──月は夜毎かたちを変えます。それゆえに人は月に魅了されていきます」
「そういえば……そうだね」
「私の腕の中で愛されている愛香様も同じですよ。愛するたびに変わっていきます」
「そうかな……?ん……ぁ……」
そうですよ
唇を落とす場所によっては甘い吐息を
指を滑らせれば甘い喘ぎ声を
私にとって月は愛香様ですよ
【三成】終