第47章 ピックアップ御礼作品【月夜に抱かれて】/三成
愛香様は何故こんなにも愛くるしいのでしょうか。
軽く唇を重ね合わせているだけなのに、愛香様は体重を私に預けて甘えてきてくれています。
うっすらと目を開けて愛香様の様子を伺うと、ほんのりと頬を染め長いまつげが揺れています。
「んっ───」
「愛香様は……」
「え……?」
「本当に愛くるしい方ですね」
「っ……
(恥ずかしいよ……)」
「私にもっと愛らしいお顔を見せてもらえませんか?」
「そんな……恥ずかしいから」
「恥ずかしがる愛香様もとても愛らしいですよ」
「もう……やだっ」
照れたんでしょうか?
愛香様は、私の胸に顔を埋めてしまいました。
愛香様はわかってらっしゃらないのでしょうか?
その仕草さえも愛らしいという事を
愛香様の仕草の1つ1つが愛くるしくて、私の心を虜にしているのですよ。
「愛香様……お顔を上げてもらえますか?」
「え……?」
「口付けをしてもよろしいですか?」
「う……うん」
ゆっくりと瞳を閉じる愛香様の唇は微かにあいています。
最初は軽く唇を合わせて、それから徐々に舌を絡ませていくと
「んんっ……ん……」
愛香様の甘い吐息が私を包み込んでいきます。