第46章 ピックアップ御礼作品【月夜に抱かれて】/謙信
唇を噛み締め、眉を寄せ必死に抗うとする愛香が愛おしくてたまらない。
それほどまでに願いを叶えたいのか。
お前が望むのであればなんでも叶えてやるぞ。
着物が欲しいのなら、いくらでも与えてやる。
城が欲しいのなら、豪華な城をあたえよう。
俺が欲しいのなら、この命でさえ与えてやる。
だが、愛香。
お前の願いだけは叶えてやるつもりはない。
愛香の願いは知っている。
片時も俺と離れたくないお前は戦場についてきたいのであろう。
口にせずともそれくらいはわかるぞ。
が、それは赦すわけにはいかぬ。
戦場が危険だからではない。お前1人くらい守りながらでも存分に俺は戦える。
「っ……ぁ……ぁあああ……」
「達しそうだな」
「んはっ……だ、だいじょ……んんっ……!」
素直な蜜壷は達したくて俺の指を締め上げているというのに。
「まだ耐えるのか?」
「ふ……ぁ……ま、負けま……せん」
「そうか……では……こうしてやろう」
「っ……?!……んぁっ……!……だ、だめっ……!やめ……」
愛香の啼きどころなぞ熟知している。
愛香は指で出し入れするよりも、手前で焦らすように動かす方のが好きだろう?
「うっ……んっ……謙信さま……ずるい……っ」
「勝負は勝たねば意味はないだろ」
「く……っ……んぁっ……」
「我慢せずに達しろ……」
「……っ!
(そんな甘い声で囁かれたら……我慢出来ない……)」
「愛香……!!」
口付けをして俺を防ぐとは───面白い