• テキストサイズ

イケメン戦国◇甘い囁き◇R18

第42章 堕ちていく恋心/明智光秀◇(光秀side)其の3


「愛香を信じてやれよ、あいつの心にはお前しかいないんだぞ。光秀がいなくなったと聞いた時の愛香の顔__
あんな切なそうな女の顔をする愛香は初めて見た」


愛香が?


「光秀……愛香を幸せに出来ないなら別れろ」

「秀吉が指図する問題ではなかろう
これは俺と愛香の問題だ」

「俺は兄として愛香の幸せを願っている」

「……考えておく」

「光秀!!」


秀吉の怒鳴り声を背中で聞きながら俺は歩きだした。


「ふむ……」


恋心とは厄介なものだな
いや、俺の性格が厄介なのか?


人を疑うことには長けてはいるが、信じるということに関してはかなり劣っていると自覚をしている。

愛香の気持ちが信じられないのか__

問うと言葉は信じる事が出来ない
だから、躰で縛り付けようとした俺


しかし、それは間違いだと分かった



俺の無事な姿を見て安堵の涙を流した愛香の顔が脳裏をよぎる


愛香なら
違うな


愛香だけは信じられる
いや、信じたい


しかし、それを秀吉に諭されるとは不愉快なのだが……


一応、あのお節介焼きに感謝はしておいてやるか





/ 379ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp