第39章 月が隠れているから/上杉謙信
「それもそうだな__俺も愛香の惚けて色香を放つ顔を誰にも見せたくはない」
「謙信は私だけの物よ……誰にもあげない」
「俺もだ……愛香」
重なり合う唇は、すぐにお互いの舌を求めて絡み合う。
謙信の手は愛香の柔らかな胸を揉み、愛香の手は謙信の男根を握りしめゆっくりと上下に動かしていく。
「ンンっ……」
「……っ」
静かな部屋には2人の吐息と口から洩れる水音だけが響き渡る。
唇だけでは物足りなくなった謙信は、耳、首、胸、お腹へと唇を這わせていく。
「ぁ……あぁ……」
そのたびに愛香は、身体をくねらせ謙信に愛される悦びに蜜を溢れさせ応えている。
もっと、もっと私を愛して
私を謙信で満たして__
本当は分かっているの
私と謙信は赦されない恋をしている。
だから、私と謙信との間に出来た赤ちゃんは産声を上げる事がなかった
私たちの罪を背負って逝ってしまった。
ごめんなさい、私たちの赤ちゃん
でも、謙信を愛する事はやめられない
私と謙信は2人で1人だから__
どちらが欠けても生きてはいけない
早く1つになりたい愛香は、溢れかえっている蜜壷に男根をあてがう
「謙信……来て……」