• テキストサイズ

イケメン戦国◇甘い囁き◇R18

第38章 俺様に薬を飲ませるための代償/織田信長


いつものように広間で軍議をしているので、みんなにお茶を淹れていた私。


「ん?」


どことなく違和感を感じる。
違和感を感じるのは信長様

いつものようにゆるりと脇息にもたれ、みんなの話しに耳を傾けているんだけど

何だろう?
この違和感

違和感の正体が分からない私は、信長様の様子を伺うんだけど……

いつもとどこが違うってはっきりと分からない。

首を傾げていると


「なんだ愛香……気付いたのか?」


私の隣りに座り、光秀さんが小声で話しかけてきた。


「光秀さんも?」

「ああ……御館様は……」

「御館様は?」

「風邪をひいているな」


……風邪?!
信長様が?!


にわかに信じられないんだけど
(信長様だって人間なんだから風邪くらいひくとは思うんだけど、イメージ的に風邪をひくイメージじゃないような?)


でも、風邪をひいていると思って信長様を見ていれば納得できる



ちょっと気怠い雰囲気
潤んでいる瞳にうっすらと染まる頬
時折、掠れる声
(風邪ってわからなかったら、ただ色気を振りまいてるとしか思えないんだけど)


「愛香……」

「はい?」

「幸いな事に秀吉はまだ気づいてはいない」

「あ……言われてみれば」


忠犬のような秀吉さんが気付いていたら、大騒ぎになって軍議どころじゃなくなるよね。


「そこで愛香に重大な任務を任せたい」

「任務?」
/ 379ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp