第35章 気の向くままに/上杉謙信(夢主side)
謙信様の指が、唇が私の身体すべてに降りそそがれていく
「んっ……」
甘い疼きが身体中に広がってきて、自分では止められない
「愛香の甘えた顔は格別だな」
目を細めて慈しむように微笑む謙信様__
まるでこの世のものとは思えないくらいに美しい
こんなにも美しい人に抱かれているなんて
「幸せすぎて死にそう……」
「ふっ……愛香は時々、面白い事を言うな」
「そう……かな?」
「死なれるのは困る」
色違いの瞳が、熱を帯びて私を見つめてくる。
それだけで呼吸困難になりそう
「そのかわりに」
「かわりに……?」
「俺の腕の中で昇天させてやろう」
「っ……」
その言葉だけで軽く昇天してしまいそうになってしまうのに……
謙信様の熱いモノが私の身体を貫いたら__
そう考えただけで身体の奥が熱く疼いてしまう
*愛香さんside*Fin