• テキストサイズ

イケメン戦国◇甘い囁き◇R18

第33章 露天風呂/明智光秀


「ふむ……なかなかの湯加減だな……
なあ、愛香」

「……そうですね」


ゆったりと湯につかる光秀さんと肩まで、ううん。
首まですっぽりと湯に浸かっている私。

その温度差は歴然としていて


熱い……
体が熱くて顔からダラダラと汗が吹き出している。


そろそろお風呂から出ないと確実にのぼせる。



「光秀さんっ! お願いが……」

「断る」

「まだ何も言ってないですよ」

「お前の言いたい事はわかる」



ちらりと視線を動かす先にあるのは__出口。

そう、光秀さんの前を通らないと出口にはいけない。
そして体を隠す為の手ぬぐいは


「キーッ!キーッ!!」


お猿さんが手に持って遊んでいる。



なんでこうなってしまったの?
ため息が自然と洩れてしまう。



お猿さんと混浴が出来る露天風呂があると聞いて、やってきたまでは良かった。

野生のお猿さんのわりに人懐っこくて、一緒に温泉を堪能していたんだけど、いたずら好きなお猿さんが私の手ぬぐいを奪ってしまい……


「まあ、1人だから大丈夫かな?」


なんて気楽に考えていたのに、突然光秀さんがお風呂に入ってきてしまい__

しかも!!
出入り口の近くでのんびりと湯に浸かってしまっているし。


体を隠す物がない私は……
出れないよね?
/ 379ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp