第26章 政宗VS照月/伊達政宗(夢主side)
「ったく……照月にも困ったもんだぜ」
布団の上に胡坐をかいて座る政宗
私も正座をして向き合った。
「ねぇ……どういう事なの?」
「はあ?」
わけが分からないという顔をして私の顔を見つめてくる政宗。
「お前はわからなくても良いんだよ」
子供をあやすように優しく私の頭に手を置く政宗は、いつもの政宗。
優しくて私を甘やかせてくれる……
でも
「納得出来ないよ」
「しいて言えば……」
「言えば?」
「お前が可愛いすぎるのがいけない」
え?
脈絡のない褒め言葉に背中がむず痒くなるし、恥ずかしくて口元が緩んできちゃう。
「まあ、照月も男っていう事だ」
「男……?」
確かに照月はオスだけど……
それだけじゃ納得いかないっていうか
益々意味が分からなくて
もやもやするんだけど……
「ちゃんと教え……ンッ」
口を塞がれ、言葉がでない。
口付けで誤魔化そうとするなんて……
分かってはいるけど、政宗に口付けされてしまうとすぐに頭が惚けてしまって何も考えられなくなっちゃう
「ンッ……」
「今夜はとことん、甘やかしてやるからな」
いつも以上に熱を帯びた瞳が、私の心を射抜いていく。胸が張り裂けそうだよ……
首筋にはしる甘い痛み
「あ……政宗っ……」
「黙って俺に甘やかされろ」
耳から直接響く甘い声に
身も心も蕩けてしまいそう
*愛香さんside*Fin