第26章 政宗VS照月/伊達政宗(夢主side)
穏やかな陽射しの下で縁側に座り日なたぼっこを満喫している私。
膝の上には照月が気持ち良さそうに昼寝をしている。
「ふふっ……可愛い」
動物好きな私だけど特に猫が大好きな私は、猫科の虎である照月も大好き。
(すっかり私に懐いてくれているしね)
ふわふわした毛並みは触り心地も良くて
「癒されるわ」
照月の首に顔を埋めて頭を撫でるとゴロゴロと喉を鳴らしていてその音を聞くのも好き。
瞳を閉じて喉の鳴る音に聞き入っていると、頭を軽く撫でられて
「愛香、いま帰ったぞ」
「おかえりなさい。今日は早かったのね」
「ああ……」
「ん?」
政宗の視線はずっと照月を見詰めているんだけど?
どうしたのかな?
しかもちょっと不機嫌っぽいんだけど
「どうしたの?」
「照月、どけよ」
「んぁ”~」
尻尾をパタパタと動かして政宗の言葉に反応はするけど、動く気配はない。
(尻尾の動きも可愛いっ)
「そこは俺の場所だぞ」
寝そべり目線の高さを照月に合わせてるなんて、政宗らしいかな?
「こらっ! 照月」
「気持ち良く寝ている照月が可哀相でしょ?」
「駄目だ」
「どうして?」
「お前の膝は俺の場所だ」
拗ねたような……それでいて艶っぽい言い方に胸が高鳴ってしまう。