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イケメン戦国◇甘い囁き◇R18

第22章 でざーとを先にいただきます/石田三成


言っている意味が分からなくて、お膳と三成くんの顔を見比べてしまう。


「確か……愛香様の時代では食後に甘い食べ物の食べる事を『でざーと』っと言うのでは?」

「うん、そうだよ。よく覚えていたね」



前に三成くんに聞かれた事があったんだ。
現代での習慣とか言葉の使い方とか。
その時に食後に食べるデザートの意味も教えたんだった。


甘い物を欲しがるなんて、やっぱり疲れている証拠だよね?



「じゃあちょっと用意してくるね」



立ち上がろうとする私の腕を引き、また座ってしまった。


「どうしたの?」

「でざーとはありますよ」

「ん?」



純粋無垢な笑顔が私に向けられて、なんだか恥ずかしくなってきちゃう。

まばたきもせずに私を見つめる瞳は、いつもと違う気がする。なんだか艶っぽいような?


三成くんの手が、ゆっくりと頬を撫でていくだけで鼓動が早くなってきてしまう。



「いただいてもよろしいですか?」

「……んっ」



軽く私の唇に三成くんの唇が重なって、離れていく。



「……三成くん?」

「愛香様は甘いですね」


もしかしたら?
デザートって?



「もっと頂いてもよろしいですか?」




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