第15章 奥州の大トラ/伊達政宗(政宗side)
喉を鳴らしながら飲み込んでいく愛香
あーあ
そんな不味いモンを飲み込みやがって
まったく……
呆れてしまうが
そんなのは俺の本心じゃない
本音は嬉しくて仕方がない。
それでも愛香にイかせられた、それが男として情けない。
いくら酔いつぶれていてもだ。
愛香の前ではいつでも余裕のある
格好いい俺でいたい。
「こらっ……」
軽く小突くと照れ笑いをして俺を見つめてくる。
まったく可愛いすぎる
腕を引き寄せ、力いっぱい抱きしめ
「今度は俺の番だからな__覚悟しておけよ?」
耳元で思い切り甘い声で囁いてやると、体を跳ね上げ
「……起きてたの?」
恐る恐る聞いてくる声が震えているぜ?
さっきまでの大胆な愛香はどこに行ったんだよ?
可笑しくなって笑いを堪えちまう。
大胆な愛香も良いが、こっちの愛香のが愛香らしいな
「……途中からな。お前が一生懸命に愛してくれてたから好きなようにヤらせてたけどな……」
体制を入れ替えて愛香を組み敷く。
「今度は俺がお前を愛する番だからな」
「……っ」
惚けたような笑みを讃える愛香に軽く口付けをし髪をかき上げて、耳を露出させる。
うっすらと桜色に染まった耳を丹念に舌で愛撫していくだけで愛香の吐息が洩れだす