第2章 嵐の夜のおあずけ/伊達政宗(政宗side)
あれから俺は一睡も出来ずに今に至る。
何度寝ている愛香を抱こうとした事か……
その度に「寝ている愛香を抱くより、起きている愛香を抱いた方が良いだろ」と自分を諌めて
つい、胸を揉んでしまう手を叩いたり。
勃起状態の男根を念仏を唱えて治めようとしたり
(この俺が仏に頼るなんて前代未聞だぜ。
他のヤツらには絶対に知られたくない)
とにかく、地獄状態だった。
昨夜の事を思い出していると、もぞもぞと動きだす愛香。
ようやっと目覚めたか……
何故、俺の腕の中で眠っていたのか分からない愛香は、暫くの間考えこんでいる。
そんな愛香の身体に触れていく
髪の毛をかきあげて、露わになったうなじに唇を這わせていく
「ン……」
もう起きたからいいよな?
昨日からおあずけをくらっているんだからな。
「あっ……!」
「思い出したようだな」
「……うん。ごめんね」
「言葉での謝罪はいい」
「でも……」
「身体で謝罪してもらうからな」
「ちょっ!……」
反論しようとする唇を塞ぐ