第10章 あくまで反対だからね
洗濯機のあるところでは、既にみっちゃんとあっちゃんがおり、そこに混じって四人でわいわい話しながら洗濯をしていた。
暫く話していると、いつの間にか話題は「バスケ部で誰が一番格好いいか」、になっていた。
「やっぱり一番は赤司様だよー!」
みっちゃんは両手を頬にあて顔を赤くしながら言った。
「前々から思ってたんだけど、その赤司『様』って何なの?」
「格好いいし、頭はいいし、優しいし!」
「無視ですか…」
そんな私を見てさっちゃんは、まあまあ、と苦笑い。
「この間もね、部の買い出しから帰ってきたところでバッタリ会ったら、『ご苦労様。俺が持つよ』って、荷物運んでくれたのー!」
「えっ、じゃあ赤司様と二人きり?良かったねー、みっちゃん!」
二人の話を聞きながら、私は少し胸がモヤっとしたのを感じた。