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青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第8章 誰の顔も浮かんでこないわ



おずおずと顔をあげると、そこには初めて見るほど嬉しそうにだけどどこか照れたような顔の征十郎がいた。


「ありがとう。嬉しいよ」


征十郎に頭を撫でられるのはとても好きだ。

安心する。

修ちゃんに撫でられるのとは少し違う安心感がある。


「赤司君、藍川さん。おはようございます」


声を掛けられ、振り向くと、いつもながら影の薄いテツ君。


「おはよう」

「テツ君、おはよう。はい、これバレンタイン」

「ありがとうございます」

「あー!カスミン!」


続いてさっちゃんと大ちゃんも到着したようだ。


「おはよう、二人とも」

「おう。華澄、早くチョコよこせ」

「なっ、青峰君酷い!私のなんていらないって言ったくせに!」

「お前が妙に張り切って手作りとかするからだろ」


…今、なんだって?

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