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青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第7章 そういうことだったのね



「うーん。何か引っかかるのよね…。テストの時は出来ていた、にも関わらず今回はパスがかみ合わない。ミスディレクションの効果も薄かったように思うわ」


ストローから口を離し私がそういうと、征十郎は「そうだな…」と続けた。


「まあ、ひどい目立ち方をしていたし、ミスディレクションの方は当然と言えば当然か」

「テストの時と全く同じことをしているはずなんだけどね」


というより、テツ君からミスディレクションをとってしまったら一体何が残るのだろうか。

隣の征十郎はまた何か考えるような表情をしている。


「全く同じか…。ん?待て」


何か閃いたのだろうか。


「華澄。まさかお前、テストを見に来ていたのか」

「あら、バレた?」

「全く…」


私がつい口が滑って「テストの時と全く同じ」と言ってしまったことで、あの日私が練習を抜け出していたことがバレてしまった。

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