第24章 誰でもない私のせいで
『抜いたっ!』
『紫原が勝っ…』
『『『!』』』
『ちょっ…今何が起きたんスか!?』
『…わからないのだよ…!』
『赤司…君?』
『少し調子に乗りすぎだぞ、敦。あまり僕を怒らせるな。僕に逆らう奴は、親でも殺すぞ』
『……!?』
その後結局、勝負は征十郎の勝利。
だが、征十郎は『キセキの世代』の彼らについて、試合に勝てばそれ以外は不問にすると言った。
足並みをそろえるのは無駄だ。
合わせない方が効率がいい。
『キセキの世代』にとってチームプレイは邪魔なものでしかない。
…そう、冷たく言い放った。