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青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第3章 マネージャー志望



肩の上で内側にカールした藍色の髪を風になびかせ、真新しい制服のブレザーのポケットに手を突っ込んだ。

春。私、藍川華澄は、今日帝光中学校に入学する。


「わあ、君凄く可愛いね。サッカー部のマネージャーとかどう?」

「結構です。日焼けしたくないの」


あらゆる部活勧誘を適当にあしらいつつ、私は入学式の執り行われる体育館へと向かった。



入学式は長いことは長いのだが、思っていたよりはやく終わり、新入生たちは各々、自分のクラスへと向かう。
私も入学式前に確認した通り、自分のクラスであるA組の教室に入った。黒板には既に席表が貼ってあり、確認せずとも、この『藍川』という名字のおかげでおそらく一番前だということはわかっているが、一応確認する。
案の定、『藍川華澄』という名前は、廊下側から二列目の一番前に書いてあった。


「やっぱり」


一つため息をついて、指定された廊下側から二列目の一番前の席に着く。

ふと、隣を見ると、小柄な男の子が既に席に着いていた。


「あら?」


この人確か...。

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