第3章 マネージャー志望
「それと。俺、今日お前ん家に泊まっから。あとチビ二人もな」
「随分と急ね。何かあったの?」
「お袋が病院に泊まるんだと」
その言葉を聞いた瞬間、私の表情は少し曇ったことは自分でもわかった。
「伯父さん、良くないの?」
「いや、ちょっと検査で引っかかっただけだ。大したことねーよ」
「…そう」
修ちゃんのお父さん、つまり私の伯父さんとは、年に数回しか会わないが、凄く私を可愛がってくれた。
昔からやんちゃだった修ちゃんを優しく見守ってて、本当に道を踏み外しそうなときは全力でぶつかっていってて。私は伯父さんが大好きだし、尊敬もしている。
そんな伯父さんは、ついこの間、私が入学した直後に病に倒れてしまい、現在は入院中だ。
「心配すんなって。大したことねーっつっただろ」
そんな私を見てか、修ちゃんは私の頭をなでてくれた。
「うん」
私が返事したのを確認すると修ちゃんは、行くぞ、と言って部室の方へと歩き出した。