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青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第11章 認めてないの?



「何」

「そんな顔しないでくださいッスよ」

「いいから早く用件を言ってちょうだい」


テツ君や祥ちゃんへの態度を見ていると本当にこいつとは極力話したくない、という感情しかない。


「藍川っちがくれたメニューのおかげで最近練習にもついてけるようになったッス!前より上手くなった気もするし、これならレギュラーになるのも時間の問題、って感じッスね!」

「あらそう」


私が黄瀬の一軍初日に渡した練習メニューを奴は意外と健気にこなしていたという。

と言ってもはじめは私との一件があったので、破り捨てようとしていたところを大ちゃんに言われて、嫌々始めたという。

だが、私もそこまで根は腐っていないので、やれば確実に結果の出ることしかメニューには書いていない。嫌々ながらも始めたそれは奴自身も驚くほどに結果が出たらしく、私は見事に『藍川っち』という尊敬される人の称号を頂いたのだ。

…全く嬉しくはないけれども。

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