【恋の乱】才蔵さんと過ごす四季【章により裏R18あり】
第6章 夏〜甘い時〜後半【裏R18】
才蔵さんの荒い息遣いが首筋にかかる。
初めはゆっくりだった手のひらは、だんだんと荒々しく激しい動きに変わる。
ああ、でも、ちっとも苦痛ではなく、気持ちいいかも。
私ったらこんな時でも…。
「こっち向いて…」
椅子に座ったまま才蔵さんの方を向かされる。
そして熱い目をした才蔵さんは、左手を私の頭の後ろにそえた。
そして唇を塞がれる。
「ん、ん…」
すぐに唇を割って舌が差し込まれる。
私の舌をからめ取るように動き回る。
息もできないような激しい口付け。
口の中の隅々まで、才蔵さんの舌で犯される。
口付けの間、才蔵さんの右手はずっと胸を触っている。
ああ、だんだん頭がぼうっとしてくる。
私、感じてる…。
激しかった口付けがしばらく続いた後、唇が離れ、私は大きく息をつく。
しかし離れた唇はすぐに私の胸元に這わされる。
そして腰掛から降ろされ洗い場にゆっくりと押し倒される。
「さ、才蔵さん、ここで、ですか?」
「ごめん…もう我慢できない」
こんな余裕のない目の才蔵さん、久しぶり?
私と初めての時以来…かな…。
私の体は才蔵さんの唇や指に翻弄されていく。
私はもう心惑いの術は解けているが、次々に押し寄せる快感の波に身を任せていたいと思い、逃げる気持ちは消えていた。