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【恋の乱】才蔵さんと過ごす四季【章により裏R18あり】

第2章 春〜花見〜


「明日のお花見楽しみですね。」

「久しぶりにゆっくりと花見ができるな。」

幸村様がにこやかにおっしゃる。

「あやねはいなかったから知らないと思うけど、
去年は戦でそれどころじゃなかったもんな。」
佐助くんも嬉しそう。

上田城から見下ろせる川ぞいに桜の木がたくさん植わっている。
そこで家臣達と花見をするのが真田家の春の恒例行事なのだそうだ。

でも戦の状況により当然中止の年もある。
今年は今の所大きな動きが無いため
2年ぶりに開かれることとなった。

「あやねのお団子楽しみにしてるぞ!」
佐助くんが目をキラキラさせている。

「いくつか味を違えて作ってみようと思ってるんですよ。」
「やった!」

三人でワイワイと話す。

するとふと佐助くんが思い出したように言う。

「そういえば先生はまだ里の任務から帰れないのかな。」

「どうなんだろうな。
確か、10日くらいとは聞いてたけど。
まだ帰らないな。」

「そうですよね…
明日はどうなんでしょうね…」

せっかくお団子を作っても
才蔵さんがいないとちょっと残念だなと思っていた。
才蔵さんの喜ぶ顔が見たかったな。

といってもちょっとにっこりするだけなんだけども。

夕餉の片付けが終わると
私は明日のお花見用に団子の下準備にかかった。

明日は蒸して味付けするだけにしておこう。
そうすれば大量の団子でもお昼までにはできると思うし。
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