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【恋の乱】才蔵さんと過ごす四季【章により裏R18あり】

第3章 冬【裏R18】〜寒い夜〜


少し汗の匂いがする。
男の人の匂い。
私はまた才蔵さんの柔らかい髪を触り頭を撫でる。

「ごめんね。俺だけ先にイッたみたい。」
才蔵さんの目がとろんとしている。
顔を起こして頬に口付けられる。

きれいな顔だなあ。
まつ毛が長くて、目が切れ長で、鼻筋が通ってて…。

「そんなことないです。」
「時間短かったけど、満足した?」
「もう、やだ…」

「今回の任務、ちょっと重くて…。
ごめんね。お前さんに癒して欲しかったのかも。」

「私は才蔵さんと一緒にいられればいいんです…。」
「だめだよ。そんなことばかり言ってちゃ。
俺に不満があれば遠慮なく言ってよね。」

「じゃ…、任務に行く時は、必ず予定を私に教えてください。」
「あ、それは無理。」
さらっと笑顔で却下される。

まあ、ダメ元で言ってみただけだけど。
ふふふと二人で笑いあう。

久しぶりの才蔵さんの腕枕。
そのまま二人で布団をかけて眠る。
するとすぐにスースーという寝息が聞こえる。

あ、才蔵さんがもう寝てる。
珍しいな。
本当に疲れてたんだな。

いつもの任務でも大変だろうに…。
今回はどんなに辛かったのかな…。

任務の内容はこれからも教えてはくれないだろうけど。
才蔵さんの無事を祈りつつ待つしかないよね。

でも、まず私のところに来てくれて。
嬉しい。

ああ…、大好き。

何度体を重ねただろう。
何度体を重ねても飽きるということがなく、
この人を好きだ、愛しいという気持ちが深まるばかりだ。
これからも才蔵さんを待って、待ちくたびれて。
寂しいことがあるかもしれないけど。

帰って来た才蔵さんの顔を見て、そして…体で才蔵さんを感じられればそれでいい。

そんなことを考えているうちに私もいつの間にか深い眠りに落ちた。
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