Love Story~たくさんの 恋物語~【黒子のバスケ】
第4章 大好きな人 【~another side~】
翌日
俺は優奈の家の前にいた。
「おはよう、大輝!」
「おはよう、優奈」
俺達はお互いにそう言って手を繋ぐ。
優奈とは、あと1年も一緒にいられない。
だから、朝練がない日や部活を待っていてもらって一緒に登下校しようと決めていた。
「さつきちゃん、なんて言ってた?」
と優奈が聞いてきた。
「あぁ、昨日はどうなったのか根掘り葉掘り聞かれてうざかったぜ。でも、優奈と一緒に学校へ行くって話したら、「大ちゃんよかったね!じゃあ、私はテツくんと登校するね♪」って、なんかルンルンだったわ。」
そう俺が答えると
「あはは、さつきちゃんもやるね~」
と優奈が笑う。
ホント、コイツはいちいちやることがかわいいんだよ。
2人で笑いながら登校していると
「青峰っち~」と聞き覚えのある声がした。
めんどくせぇのが来やがった・・・
案の定、俺達を見て「な、なんスか?手なんか繋いじゃって!」と絡んでくる。
そして「あ、昨日の子じゃないっスか??」と一人で驚いている。
「黄瀬ぇ、邪魔すんじゃねぇよ」
俺は、そう言って少し早足で歩き始める。
そんなやり取りを見て、優奈はくすくすと笑っている。
そして「学校に行ったら、もっと大変かも~」なんて言っていやがる。
でも、まぁ・・・
そんな毎日も案外楽しいかもな。
俺はそんな風に思いながら、優奈と学校へ向かった。
「青峰、その子は?」
「峰ち~ん、昨日の子だ~」
「な、なんなのだよ」
「青峰っち!誰なんっスか?その子!」
「青峰くん、どうしたのですか?」
「大ちゃ~ん、おはよ~」
なんなんだよ、みんなして・・・。
「俺の彼女だよ」
「「「「「ええっ?」」」」」
さつき以外の全員が驚いたのは言うまでもない。
END