Love Story~たくさんの 恋物語~【黒子のバスケ】
第3章 久しぶりの I Miss You 【青峰 大輝】
もうじき、体育祭だ。
生徒会の仕事は、タイムテーブルを作ったり、競技内容をまとめたり、来賓のリストを作ったりとたくさんある。
ふわぁぁ~
私は小さくあくびをして、生徒会室へと向かっていた。
昨日、ちょっと夜更かししすぎた・・・
そう思いながら、体育館の渡り廊下を通っていた時だった。
「何あくびしてんだよ、寝るならいい場所知ってるぜ」
と後ろから声をかけられた。
それが彼との出会いだった。
キセキの世代と騒がれていた彼らの事を知らなかったわけではないが、名前と顔までは一致はしていないのだ。
「はい?」
私はいかにも不機嫌ですという声で振り向いた。
「あ、わりぃわりぃ。なんか眠そうに歩いていたからよ」
と彼は笑ってそう言った。
「オレは 青峰 大輝。アンタは?」
「私は 櫻井 優奈。3年生です」
って、私は何を真面目に答えているのだろう。
いきなり「アンタ」呼ばわりって・・・なんなんだろう。
でも・・・
彼の笑った顔があまりにもカッコ良くて、見とれてしまったのも事実。
「優奈か、よろしくな。時間あったらバスケ部見に来いよ。待ってるから」
彼はそう言って、体育館に入って行った。
青峰 大輝くんか・・・。
いきなり呼び捨てとか・・・ふふっ、ヘンな人。
寝る場所とか、ただのサボりじゃん。
・・・バスケ部ねぇ。
まぁ、今度覗いてみようかな。
そんな風に思いながら、私は生徒会室に向かった。