Love Story~たくさんの 恋物語~【黒子のバスケ】
第1章 The signs of LOVE 【実渕 玲央】
次の日
「玲央!おはよう!」
「優奈、おはよう」
私達は一緒に登校していた。
でも、今までとは一つだけ違うことがある。
それは、玲央と私が恋人同士になったということ。
その証に・・・
2人の手が恋人繋ぎになっている。
さりげなく繋いでくれる手が嬉しくて、ギュッと握り返すと
「繋いだ手から『好き』が出てる気がするわ。スゴく幸せね♪」
そんなことを言って、玲央は私の頬にキスをした。
「も、もう!誰かに見られたらどうするの!!」
抗議の目を向けて言ってみるものの
玲央は「あら、見せつけちゃえばいいのよ」
なんて言ってウインクをして見せた。
「もう・・・」
私がそう言ってふくれると
「その顔もかわいいわね」
と今度は唇にキスをしてきた。
2人のそばにある
The Signs of Love
これからも、たくさん増えていきますように・・・
そして、それが永遠に続いていきますように・・・
私は、繋いだ手にそっと想いを込めた。
***その日の放課後***
部室にて
「玲央、その様子だと良い報告が聞けそうだね」
征ちゃんの言葉にアタシはびっくりする。
「ヤダ、征ちゃん。まだアタシ何も言ってないわよ?」
「顔を見ればわかるさ」
・・・・本当に、この人には敵わないわね。
エスパーかなにかかしら?
「おかげさまで。想いが通じるって素敵ね」
アタシがそう言うと
「それはよかった。でも、優奈は僕たちの大切なマネージャーでもあるんだ。独り占めはいけないな」
征ちゃんはそう言って、優奈の方に歩いて行った。
そして、優奈の頭をポンポンとして、何か声をかけたようだ。
その優奈は、真っ赤な顔をして口をパクパクさせている。
あとで、なんて言われたのかちゃんと聞かなくちゃね。
END