第4章 我慢しないで下さい、月山さん。
「では...僕は、君にこれ以上触れて、良いのかい...?」
「はい。我慢しないで、下さい。」
「...っ...」
月山さんは目をきゅぅ、と細めて嬉しそうに微笑んだ。優しく口付される。彼の唇は少しずつ下へ降りていき、僕の体の熱を高めていく。下着に手が掛けられ、下半身が外気に晒される。硬く立ち上がり透明な液を溢れさせるそこを見られるのが恥ずかしくて顔を覆った。
「凄く、綺麗だね。」
何時もより低く少し掠れた声に囁かれ体が痺れる。息が荒くなり、期待しているかの様に液の量も増える。くちゅ、と音を鳴らし月山さんの長い指が昂りに絡み付く。
「っあ!ぅ、んっ...!」
軽く上下に揺らされると押さえきらない声が漏れる。背中が跳ね、体が痙攣する。彼は僕の知らない大人の表情で僕を見下ろしながらくにくに、と揉みしだくように触れる。
「んっ、ぁ...ひぁ、もっ、でっ...っあ!!」
先程から何度も何度も登り詰めそうになっていた僕は自分でも驚くほど呆気なく達した。ぱたぱたと体に散った白い液体を月山さんは躊躇う事なく舐め取った。
「なっ...!汚いですよ!!」
慌ててティッシュを探すべく体を起こそうとすると彼はぐっ、と僕の肩を押して起き上がるのを阻止した。
「甘い。」
ぺろり、と唇を舐める月山さんは色欲を煽るのには充分過ぎるほど官能的で...僕のものは先程達したばかりなのにも関わらず再び立ち上がった。