第2章 日常
というわけで、この学校のトップに君臨する空沙の説明はこれで終わり
最後に付け足すとするなら、あたしと空沙はすっごく仲良しってことくらい
「・・・いま、何かしらの寒気がした」
・・・のはずなんだけど
ひどくない?
ま、それが空沙だから理解してるけどねー
全部受け入れないと、空沙の友達、もとい幼馴染なんてやってらんないよ
「空沙~さんきゅ!」
もちろんこれは見逃してくれた空沙へのお礼である
それに空沙はふいっとそっぽを向いて
「別に」
一言つぶやく
さすが、ツンデレ空沙ちゃん
やっぱ、ツンの中のデレがいいんだよね
「あ、やっば。本気で遅刻しちゃう」
あたしは学校の時計を見て焦り、空沙に少し振り返って手を振って校舎へと急いだ
・・・・どうやら空沙は、完全遅刻の馬鹿どもに制裁を加えるらしいけど、ね
・・・あ、あたしも遅刻だけど、ほら、友達だし?
あー・・・あたし、空沙の友達でよかった・・・