第2章 日常
・・・―――――
「は、はぁ、ハァ、ハッ」
結局終始全力疾走でがっこうにたどり着いたあたし
そんなあたしを待ち構えていたのは・・・
「・・・皇海真伊、一時間の遅刻よ」
「ゲッ、空沙・・・!」
そこにいたのは生徒会長・・・もとい、あたしの幼馴染である
『桜路 空沙(おうじあさ)』
・・・お友達なんだからこれくらい見逃して欲しいもんだよ
そんなあたしの心を読んだように
「友達だからって私は甘いこと言わないわ」
そう言った空沙は、手に持っていたメモにあたしの名前を書いた後、あたしの頭をひっぱたく
「これだけで済んでいるんだから嬉しく思いなさい」
「・・・あい」
これ以上されたら、あたしは確実に死ぬね
何を隠そう空沙は、この学校の生徒会長でありながら、その権力は教師を超えている
というか・・・恐れられている
空沙曰く、規則を守らない奴はぶっ潰す精神・・・らしい