第2章 日常
再び空沙がぴくりと反応する
さて、あたしはダメ押しでもう一つ・・・
「・・・そこってさ、ぬいぐるみとかショップに沢山あるよね?」
「うん!あるよ、あるある!」
愛紀は目をキラキラとさせて「真伊に話しかけられたー!!」と、喜んでいる
と、空沙がくっ・・・と声を漏らし
「・・・やる、」
「え?何?聞こえなーい!!」
「やればいいんでしょ!?」
「空沙、やってくれるの?ありがとー」
あたしは愛紀と共に勝ち誇った笑顔を浮かべ空沙を見る(見上げるとも言う)
空沙はハメられていると分かりながら答えたんだから相当悔しいだろう
ムッスー、とこちらを睨んでいる
そして、その手にはさっき拾ったナイフが扇状に広げられている
・・・え、ナイフ?
「・・・覚えておいて、遊園地逝ったら、切り刻む」
(逝きたくないよー・・・)