第15章 コスプレするなら心まで飾れ 〜対決、宇宙海賊春雨〜
そして、その直後に下の階で大きな爆発音がした。天人たちが何やら叫んでいる。
「俺の用は終わったぞ! 後はお前の番だ、銀時! 好きに暴れるがいい! 邪魔する奴は俺が除こう」
「てめェは桂!」
「桂だけじゃないわ!」
その上の階から軽々と柵を飛び越え、黒髪を束ねた女が桂の隣へと降り立つ。
「銀の邪魔をするなら、私も相手になるわ」
「てめェは……」
「桂じゃない!」
ボスが何か言う前に、桂は床を蹴って飛び上がった。そして、そいつに向かって爆弾を投げる。
「キャプテンカツーラだ!」
「今その話か!? ツッコむタイミング遅くね!?」
ボスは避けながらツッコミを入れた。1つの爆弾がそいつがいた場所で爆発音を上げる。
昏葉も桂から渡されていた爆弾を下の階にいた天人たちのところへ投げ、爆発させる。
「桂だ! 殺れー! 桂の首を取れー!」
宇宙海賊春雨の船員たちが逃げる桂を追いかける。昏葉はその後ろから、天人たちを次々と斬り倒していく。桂は懐から爆弾を取り出し、あらゆる場所へと爆弾を投下した。
あまり時間をかけず、2人は船員たちを倒した。
「……銀」
ボスが飛び降りた甲板を上の階から見下ろすと、銀時はボスを倒して新八と神楽の元へと行っていた。