第8章 何よりも自分の命を大切にしろ 〜交わる想い〜
「な、そんなの関係な……んっ」
銀時は自分の唇を昏葉のそれに重ねた。
「ん、んっ……」
昏葉の様子を伺いながら、ゆっくりと舌を入れていく。
「ん!? 銀!」
昏葉の唇が開いた瞬間、一気に舌を入れて相手のそれに絡ませる。
「あ、んっ……あっ……はァ」
息が苦しくてできなくなる。
「ぎ、ん……苦し……」
昏葉は涙目の顔を銀時に向けた。手は男の服を掴んでいる。
「……お前、それ誘ってんの?」
「……はァ!?」
昏葉が動揺している隙に、男は昏葉の着物を開かせた。
「な……」
そして、首元に顔を埋めると、彼女の白い肌に舌を這わせていく。
「あ……ん、あ!」
舌のざらざらとした感触に感じてしまう。
「……相変わらず、感じやすいな」
「……べ、別に感じてなんか!」
「感じてるじゃねェか」
そう言って、鎖骨を舐める。
「ん!?」
「ほら」
そのまま、鎖骨の少し下あたりを軽く吸う。白い肌に小さく赤い華が咲いた。
「……それ、高杉に会った時に見せびらかしてやれよ」
ニヤリと笑って、耳元に顔を寄せる。
「俺の女になりましたってな」
「ふ、ふざけないで!」
たくましい胸板を押しながら、昏葉は精一杯、目の前の相手を睨む。
「わ、私がいつあんたのものになったのよ!」
「ん? 今から」
何でもないように言って、銀時は彼女の耳に舌を入れた。