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私が生きている理由。
第1章 生き残り
「私が入ってもいいのですか?」
「あぁ、歓迎する。」
これはいい機会かもしれない。いつも風間さんに馬鹿にされているし、一族を再興できるかもしれない。
「…では、お願いします。」
「あぁ、あんた名前は?」
「…紅月、結といいます。先程も申し上げた通り京に古くから住む一族の末裔です。」
「一族はもういないのか?」
「はい。」
久しぶりに名前を声に出した。呼ばれることも言う事もなかったから、少し、新鮮だ。
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