第5章 再会

「あんたはんは初めて見るお顔どすな。新入りはんどすか？」
「はい。まぁ。よろしくお願いいたします。」
「こちらどす。」
君菊、さんについていきながら角屋の話を聞いた。島原の中でもかなり美しい芸子がいて繁盛しているらしい。そして、新選組屯所襲撃計画のことも。
「最近物騒やから困るわぁ。」
「そうですよね。」
「…。」
千鶴さんと君菊、さんの話を聞きながら、着物を選び、着物を着せてもらうため、各々違う部屋に入った。私は君菊、さんと。千鶴さんはもう一人の別の芸子さんと。
「…どうして、京の名家が新選組になんているんです？」