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私が生きている理由。

第2章 大切なこと


千鶴さんと一緒に境内の掃除をしていると、たくさん気付くことがある。境内では幹部の皆さんが師範となって隊士の皆さんに剣術を教えている。その顔が皆、真剣であること。噂に聞く新選組とはかなり印象がかわった。
「結ちゃん?どうかしたの?」
「いえ、ここは暖かいところだなって思って。私が居たところはずっと一人で、暗くて、皆さんのような明るさなど無かったところだったので。新選組に入ってよかったです。」
「私と一緒だね!」
「え?」
「私はね、父様を探して京に来たの。でも、襲われて新選組で保護してもらってるんだ。最初は斬る、とか言われてたんだけど、過ごしてるうちに皆さんと打ち解けていって暖かいなっておもったの。私と一緒でしょ?」
…千鶴さんのいうことは間違っていないと思う。私もそんな気持ちだから。その後も他愛もない話をして掃除が終った。
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