第7章 挽回
「…ありがとうございます」
「亮ちゃん、それさっき俺が言うた」
「え、そうなん?」
「おん。
2人やと危ないって言われたから、誘うんならすばるくんか亮ちゃんやって話してたんや」
「ふーん、そっか。
ま、遠慮せずに言ってな。
もう俺ら仲間やん?」
「そうですね、分かりました」
仲間…その言葉に胸が熱くなる。
認めてくれてるんだって、実感出来た瞬間。
「俺、花音ちゃんの歌好きやし。
もっと自信持っても、ええと思うで」
「そう、ですか?」
全然自信持てる歌じゃないような気もするんだけど。
「おん、ええと思う。
俺は好きやし」
「な、なんで2回も言うんですか?」
そう言う意味じゃないってのは分かってるけど、なんだかドキドキしてしまう。
「大事なことやから」
「亮ちゃん、なんか告白っぽい」
「そんなんちゃうって」