第6章 豪華なディナー
「やっぱりすばるは抜かり無かったなぁ…」
「別にそんぐらいええやろ」
俺から手は出してへんねんから。
俺からは、な。
「そらそうやな、お前らの自由や」
「なぁ、2人共。
話してるとこ悪いんやけど…」
「「何?」」
「花音ちゃん、寝てもうたよ」
ヤスの方を向くと、花音がヤスの肩に寄りかかって寝ていた。
それ、俺のポジションとちゃうん?
あ、セフレは恋人とちゃうか。
「しゃあないから、とりあえずタクシーで送ってくな?」
「ヤスが?」
「おん。
あ、渋やんが僕の代わりに送ってくれるん?」
「パス」
いくら花音でも、酔っ払いは面倒やから。
帰りのタクシーでまた喰われそうになるんも、ゴメンやしな。