第6章 豪華なディナー
「教えて?」
「うぅ…どうしても、ですか?」
「おん」
「ここじゃ、言えないです…」
「ここに居る人やから?」
「え?や、違いますよ?」
「否定せんでもええよ。
なんとなく誰とは分かってるから」
と、すばるの方を見る安田さん。
「…」
返す言葉が見当たらなくて、俯向く。
「大丈夫やで、誰にも言わへんから」
「…ありがとうございます」
「おう、ヤス呑んどるか?」
「飲んでるで、信ちゃん」
酔ってるような様子の村上さん。
「ヒナ、酔って絡むなよ」
「分かっとるわ」
「花音ちゃんも、お代わり欲しかったら言ってな?
注文するから」
「ありがとうございます」
「止めとけや、やないと太るで?」
すばるに言われたら、何も言い返せない。
細いもんね。