第7章 ハナレバナレ
寮での生活も慣れて来て、
バイトの日。
山田「おはよー!
どう?慣れた?」
「うん!同じ部屋の人も
とりあえず話せるようになったし、
楽しいよ!!」
山田「いいなぁ!楽しそう!
同じ部屋って誰?」
山田くんと品出しをしながらお喋り。
この前店長に
注意されちゃったから
気をつけながら…!
「C組の新川優愛さん!
すごく綺麗な人だよー!」
山田「新川!?不倫の!?」
山田くんもあの噂信じてるんだ。
それにしても有名。
「不倫って…!
あくまで噂でしょー?
ダメだよ信じちゃ!」
品出しを終えて、
入りきらなかった商品を
バックヤードに仕舞いに行く。
山田「いや、俺も見ちゃったんだよね。
40代くらいの男性と新川さんが
親密そうに歩いてるのとか。」
え。
「お父さんじゃないー?」
山田「うーん、そうは見えなかった。」
何言ってるの。
新川さんはそういう人じゃない!
でも、だとしたらどういう人?
私、新川さんのこと
何も知らないや。
それからモヤモヤしたまま、
バイトを終えて寮に帰った。