第5章 そんな顔しないで…
「た、ただいまー!」
靴を脱いでリビングのドアを開ける。
そこにはソファーで寝転ぶお兄ちゃん。
和也「おかえり!ってかさお前、
カバン置いてどこ行ってたんだよ!
友達も心配してたぞ?」
げっ。やばっ!
そう言うと、カバンを渡して来た。
「お兄ちゃん持って帰って来てくれたの!?
ありがとうございます!!」
心配で教室来てくれたのかな?
和也「先生には誤魔化しといた。
俺っていいヤツー♪」
そう言って、雑誌を開き始める。
「お兄ちゃん、あのね、
血は繋がってないけど、
そんなの関係ないよね?
私のお父さんはお父さんで、
お兄ちゃんはお兄ちゃんだよね?」
和也「当たり前でしょーが!
私の妹はだけ!」
お兄ちゃんはぎゅーってしてくれた。
ありがとう。
私はこの家族が大好きです。