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雨の降る学校

第5章 そんな顔しないで…





顔を上げてお兄ちゃんを見ると、

なんとも言えない顔をしていた。


お兄ちゃんは今まで、

私がほんとうの妹じゃないのに

妹のように接してくれてたってこと?



だから逆にベタベタだったの?



和也「…。

俺は、血とか関係ないと思う。

現に俺たちは兄弟だし、

俺にとってお前は妹だし大切な家族だ。




今までと何も変わらな…「変わるよ!!!!」」





「変わるよ…!なんでこのタイミングで!?」



父「それはその…!

お前のほんとうのお父さんが倒れた。」




ほんとうの…お父さん…



父「ガンでな、

もう残された時間がないんだよ。


離れた後もお前のことがずっと

気がかりだったみたいで、

あいつが亡くなった時も

引き取ると言ってきた。





でもそれを私が断った。

なんでかわかるか?家族だからだよ。


お前と私たちは家族だから、

一緒にいることが当たり前だからだ。





でもな、最後の願いはどうしても

叶えてあげたい、そう思って、

とお見舞いに行こうと

思ったんだ。」



お父さんはそう言って、私の肩をたたいた。

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