第8章 "お兄ちゃん"じゃなくって…
2年生の秋。
先輩とは忙しくてなかなか会えず、
会えたとしてもちょっとした時間だったりで
すれ違いの毎日が続いていた。
そんなある日、相葉くんに呼び出された。
相葉「ごめんね!
こんなところに呼んじゃって…!」
「ううん。それよりどうしたの?」
2年でも同じクラスなので
それなりに仲良しだけど。
相葉「俺ね、ちゃんのことが
好きです!!1年生の時から!」
…はい!?
「あ、うん。ありがと…う…。」
相葉「いやいや!それでね!
良かったら何だけど、
付き合って下さい!!」
「…それは…ごめん。」
だって彼氏いるし。
相葉くんのこと一度も
そういう目で見たことないし。
相葉「…そっ…か…!
あ、全然気にしなくていいから!
思いを伝えようってのが
一番の…あれだしっ!!
じゃ、じゃあね!」
そう言って昼休みの教室に戻って行った。
山田「見ましたよ〜!
これはこれは、お兄さんに
報告しなければ。笑」
そこに居合わせたのが山田くん。
うわー。なんかややこしい。