• テキストサイズ

SHOW BY ROCK !!

第2章 プロローグ



「…さってと。ひと段落ついたみてぇだし、俺らの本拠地に帰るか」

「…そうだな。今日のライブの報告を…社長にしなければ…」

「あ、じゃあ車取ってくるよ」


ハルテミスはそう言って外に出て行った。
2人もそれぞれ帰る準備をし始める。
私も、愛用のギターをケースに入れて支度を終えた。


「ねえ、2人とも。あの子…どう思う?」


手を動かし続ける2人。
表情は見えないが、ユクシィは静かな声で言った。


「…あいつのギターテクは…かなりのモノだ。だけど…リリ、お前と同じことを出来る…ということは…」

「あいつにも、なんか事情があんのかもなー」


ユクシィの言葉を遮るスカル。
恨みがましい目で睨むユクシィを余所に、スカルは続けた。


「だってそうだろ、リリ。お前が一番分かってんじゃねぇのか?」

「……まあ、ね」


多分、あの子も私と同じで…トリップして来たんだろう。
じゃなきゃ、あんなこと出来ないと思う。

議論(?)が終結したちょうどその時、ハルテミスが楽屋に戻ってきた。


「車移動してきたから荷物運んじゃっていいよ。準備できてる?」

「うん」


自分のギターとユクシィのドラムセットの一部を持って、車に乗り込んだ。
荷物を全て積み終わり、ハルテミスは車を発進させる。
私は背もたれに体を預け、軽い眠りについた。







ープロローグー END

/ 9ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp