• テキストサイズ

【相合い傘】〜水無月ノ君へ〜 ※R18含む

第3章 06:03 ”花巻貴大”は梅雨をなめている。【全年齢】





「なんかまた雨降り出しそうだなー。」


『梅雨だしね。』


「俺傘持ってこなかったわ。」


『梅雨に傘なしとか、梅雨なめすぎ。』



相変わらずの減らず口だな。

水溜りをなるべく避けて、に水跳ねがかからないようにしながら、学校への道のりを走る。

しばらく走ると、肩を並べて歩く見慣れた後ろ姿が前方に見えた。



「あ、及川と岩泉発見!」


『朝から及川とかマジで胃もたれなんだけど。』


「及川はとんかつか!」


『メンチカツ。』



そんなやりとりをしているうちに、歩いている及川と岩泉に追いついて自転車の速度を緩めた。



花「ウェーイ、おはよん!」


及「マッキー!とちゃん!おっはよー!!!」


岩「よぉ。相変わらず仲良いな。」


『、、、岩泉先輩。おはようございます。あと、メンチカツ、、、うるさい。』


花「メンチカツ先輩ちーっす。」


及「メンチカツってなんなの!?まさか俺の事じゃないよね!?」


岩「お前しかいないだろうが。でもなんでメンチカツなんだ?メンチカツに失礼だろ。」



ぎゃあぎゃあ騒ぐ及川にチョップをかまして岩泉がに問いかける。



『及川は、、、、胃がもたれる、、、からです。』


岩「なるほどな。確かにしつこい。」



岩泉は腕を組んで頷いてみせる。

は岩泉に対して青城バレー部で一番尊敬に値すると豪語し、先輩としてちゃんと接している唯一の人間だ。

なんかそーゆう所、京谷に似てんなって、俺はたまにそう思う。

/ 50ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp