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【相合い傘】〜水無月ノ君へ〜 ※R18含む

第10章 翌日 ”灰羽リエーフ”は雨を呼ぶ。【全年齢】





「あの、名前!なんていうんですか!?」


『です。』


「俺、灰羽リエーフです!一年です!!」


『私は、三年です。』


「うおっ!先輩!!スンマセン。ちっこいから三年だとは思いませんでしたっ!!!」


『えっ!?ふふふ。灰羽くんより大きい人なんて、音駒にはいないんじゃないのかな?』



彼女が笑うとほっぺたになんか窪みが出来る。


なんだこれ。





えい!





『っ!!、、、、え!?、、え!?』


「さん、笑うとここへっこむんですね?」


『ん、、、、うん、、、笑窪。』


「へー!!!なんか可愛いっすね!えくぼ!!!」



彼女のほっぺたは思った通りマシュマロみたに白くて柔らかかった。中腰になって顔を覗き込むと、ほっぺたがなんか赤くなってて可愛い。

いちご大福みたいだ!





ぽつ、、、、、、





「ん?」




彼女のきめ細かい肌に、水滴が落ちる。



『あ、雨。』



空を見上げれば変わらず青空なのに、パラパラと細かい雨が降って、太陽の光が反射し宝石が落ちてきてるみたいにキラキラしていた。



「なんだこりゃあ!!!!!??」


『ふふふ、、、狐の嫁入りだね?』


「きつね、なんですか????」


『狐の嫁入り。晴れなのに雨が降る事をそういうの。』


「へぇ~、狐の嫁入りですか!!!あ!濡れちゃうからコレかぶって下さい!!そんじゃひとっ走り行きますよ!」



俺は自分が着てたジャージの上着を彼女の頭に被せて、肩と膝裏を腕で抱え上げて彼女を持ち上げる!!!



『わ!!!ちょっと!!、、灰羽くん!!!??』



お姫様抱っこでさんを抱えて俺は風の如く走り抜ける。

ちらっと彼女の表情を見ると、恥ずかしそうに両手で顔を覆って、耳まで真っ赤にしている。


可愛い人だ。



校門を抜けて、校舎の脇を通って、体育館の入口に立つ!!





「おはざーす!!!灰羽リエーフ、見参ですっ!!!!」





『あの、、、、ちょっと、、、、、灰羽くんっ、、、!』



黒「重役出勤の上に、女連れかよ。笑」


夜「リエェーーーーーーーフーーーーーーーー!!!!!!」


研『はぁ、、、、。」









end



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