第6章 17:30 ”岩泉一”は雨音が聞こえない。【R18】
『ちょっと待ってろ、今バスタオル持ってくる!』
「うん。」
アイツあんなに色っぽかったか!?
うっかり自身のアレが反応しかけたので、洗面所の鏡に映る自分に落ち着け!と言って、大きく深呼吸した。
一番新しいバスタオルを引き出しから取り出し、ついでにバスタブにお湯を沸かした。
運良く両親は不在だ。
にバスタオルで拭かせて、風呂場に連れて行く。
「着替え俺のジャージでいいか?」
『え?う、うん!』
「どうした?」
『あ、あの、、、お風呂、、入れてるの?』
彼女は顔を赤くして俺を見つめた。彼女の後ろ姿が洗面所の鏡に映って、ブラのラインが透けて見える。
気付いたら体が勝手に動いて、彼女を抱きしめていた。
『、、、、はじめ。』
「わりぃ、、、我慢できねぇ。」
ちゅ、、、
触れるだけのキスをして、額をくっつけたまま見つめ合う。
「おまえ、唇つめてぇな。」
『はじめも、冷たいじゃん。』
「あっためてやる、、、」
唇を重ねる度にじんわりと熱が伝わってアツくなる。顔の角度を変えてキスをして、舌を絡ませ合うとお互い息が上がって求め合うようにむさぼり合う。
雨に濡れて冷たくなったブラウスのボタンを外そうとしたその時だった。
っくしゅん!
『あ、、あはは、ごめん。』
彼女のくしゃみで我に返った俺は、彼女が寒さで少し震えている事に気付く。
あ、あぶねぇ。
危うくこのままやっちまう所だった。
俺は自身の軽率さを反省し、彼女の身体を放す。
「、、、わるい!たぶんもうそろそろ風呂湧くから、温まって来いよ。新しいジャージとバスタオル用意しとく。」
『、、、はじめ、、。』
「あ?どうした?」
『あの、、、一緒に、はい、ろ?』
上目づかいで俺を誘ってくるの顔が赤く火照っていて、こっちまでこっぱずかしくなって伝染するみたいに顔が熱くなる。