第4章 シリウス・ブラックとの出会い
「イヴ!?しっかりしなさいイヴ!?」
マクゴナガル先生が身も心もボロボロのイヴをゆするが、イヴはピクリともしない。
「急いでマダムポンフリーのところへ連れて行くのじゃ。」
まだ空を漂っていたディメンターの掃除が終わったダンブルドア先生がそう言った。顔は真剣そのものだった。
「は、はい!」
マクゴナガル先生が急いでイヴを連れていく。
「……………校長、これで満足ですか!?あの子をあそこまで追い詰めて、あなたの気は晴れたのですか!?」
憤慨した様子のスネイプ先生。
「………これもあの子が乗り越えねばいけない道じゃよ。セブルス。」
「もう限界です。これ以上あの子を普通の道から逸れた人生に引き込まないでいただきたい。あの子が気を失う前の言葉聞きましたか!?あの子には無理です。」
「あの子は今以上に過酷な道をこの先進むことになる。セブルス。今楽した生き方をして死ぬよりか、過酷な道を選び生きる方がはるかによい。」
「その前に壊れてしまうでしょうな。あの子に耐えられるとは思えません。」
「わしはそうは思わん。あの子はお主が思っておるよりはるかに強い。今は見守ろう。」