第3章 ハリー・ポッターと賢者の石
「さて、何を聞きたいのじゃ?」
「………私は………例のあの人の……ヴォルデモート卿の妹なのですか?」
「………そうじゃ。」
重い口を開くかのごとく言う先生。その様子にこれは本当の事なのだと身にしみた。
「では……………私の兄が………ハリーの両親を殺したってこと……………?」
「………そうじゃ」
1人が寂しいと言ってたハリー。両親の顔を知らないと言ってたハリー。いとこのダドリーが嫌いなハリー。己の欲望を写す鏡に両親が写っていたというハリー。全部全部……………私の兄がしなかったらおこらなかったこと。
「お主の兄……トム・リドルは過ちをおかした。その罪は重く、償いきれるものでもない。だが、お主は違う。…………そうじゃろ?」
優しく語りかけてくれる。
「…………ハリーに話すべき?」
「お主が話したい時に話すが良い。」
頷き、ダンブルドア先生に抱きつくとひょいっと私を軽々と持ち上げた。
「大丈夫じゃ。お主は強い。人との繋がりがある。大丈夫じゃ。大丈夫。」
「…………うん。先生……」
「ん?」
「もうちょっとだけ・・・あとちょっとだけこうしてていい?」
「ああ。好きなだけ。」
「…………うっうっ……………ううっ。」
こうして私には人には言えない秘密ができた。 いつかはバレてしまうであろう秘密が