第2章 ホグワーツ入学
入学式終了後、私たちはそれぞれ部屋に案内された。ロン、ハリー、ハーマイオニーはグリフィンドールなので別々だ。
それぞれ自己紹介が終わり、騒ぎ疲れたみんなは既に眠っている。私はベットの上で入学式のことを考えていた。そして、不安になり校長室に向かった。
「そこでなにをしておるケイン。」
そこで、スネイプ先生に見つかってしまった。
「入学式で校長先生の話を聞いていなかったのか?夜中の生徒の徘徊は禁じられておる。お前ももう好き勝手はできんぞ。吾輩の寮に入ったからには………………………どうした?何かあったのか?」
スネイプ先生は何も言えず俯く私の身体を抱きかかえて歩き出した。
「………飲め。」
スネイプ先生の部屋へと連れられて、差し出されたコップには私の好きなホットココア。混ぜる度に甘くなっていく。いつもは体によくないからと飲ませてくれない。私はゆっくりそれを飲んだ。少し不安が和らいだ。
「……入学式はどうだった?緊張したか?」
「………………少し」
「そうか。」
「…………組み分け帽子にね、スリザリンがいいって言ったの。そしたら、血は争えないのかって。ねえ、それと私の組が決まったときのみんなの様子がおかしかったことと関係してるの?」
私が思い切って聞くと、スネイプ先生は表情は変えなかったものの少し動揺した感じだった。
「……………吾輩からは何も言えん。だが、どの組にはいったとしてもお前はお前だ。それでお前が変わるわけではない。そうであろう?」
「………うん!」
私が答えるといつもなら絶対にしない頭をぽんぽんとしてくれた。
「それを飲んだら部屋にもどれ。校長は今お忙しい。お前にかまってる暇はない。」
「………もうちょっといちゃだめ?」
「………勝手にしたまえ。だが吾輩も忙しいからな。」
「うん!」
そして、話疲れて寝ちゃった私は覚えてないけど、起きたときに談話室のソファーにいてかつ、タオルケットがかけてあったのを見るとスネイプ先生が送ってくれたみたいだった。