第3章 事件発生
あれからは櫻井さんと偶然会うと、家まで送ってもらっていた。そして電話をしたり、互いに下の名前で呼ぶくらいの仲になっていた
〜♪
仕事が終わり帰る支度をしていると、私の携帯が鳴った
由佳
「昴さん、彼氏ですかぁ?最近、その着信音の電話が多いですけど」
私は誰からの電話か分かるように、着信音をかえている。そこまで細かくではないけれど…。翔さんからの電話は、翔さんのソロ曲にしている
「彼氏じゃないよ。友達だよ」
由佳
「そ~なんですか?」
「そうなんですよ。じゃあ、電話出てくるね」
由佳
「は〜い」
私は廊下に出て、翔さんからの電話に出た
翔
『昴さん、電話出るの遅い』
「すいません。ちょっと話してたので」
翔
『まぁ、いいんだけど。今日、飯行かない?どうせ夕飯、コンビニ弁当でしょ?』
「どうせってひどくない?まぁそうだけど」
翔
『だって昴さん、料理できるの?』
「料理くらいしますよ!ただスーパーまで行くのが、面倒なんです」
翔
『そっか。で、どうする?』
「行かせてもらおうかな。あ、でも写真とか…」
翔
『気にしなくていいよ!じゃあ、家に迎えに行くから』
『翔さーん、そろそろだって』
翔
『おう!じゃあ、収録始まるから』
「頑張ってね」
翔
『ありがとう』
私たちの電話は終わった。なので私は自分のデスクに戻り、帰りの支度を再開した
由佳
「昴さん、良いことありました?口角が上がってますけど」
「え、嘘っ」
由佳
「本当は電話の相手、彼氏なんじゃ…」
「それはないから」
だって相手はアイドル。釣り合わないし、迷惑かけちゃうよ
「じゃあ、お先失礼します」